現在、住宅での太陽エネルギー利用は太陽光発電が中心ですが、震災後、エネルギー変換効率の良さから太陽熱温水器見直されています。比較的低コストでの導入が可能であり、地域によっては補助金制度もありますので検討してみてはいかがでしょうか。
太陽熱温水器とは、屋根の上で直接お湯を温めるという単純な作りの太陽熱利用機器で、貯湯量は200L前後(一般的な家庭用の浴槽1回分)が標準。ソーラーシステムは屋根の上に集熱器を設置し、不凍液などを熱媒として、蓄熱層で水を屋根に送って温める循環型のシステムで貯湯量は300L前後。これらと、太陽光発電システムと組み合わせて電気代を節約することも、もちろん可能です。
また、非常時に電気・水道が止まった場合でも非常用水として利用が可能です。自然循環形の太陽熱温水器の場合は、止まっていても給湯栓を開ければ貯湯量分が使用でき、強制循環形の場合は、地上のタンク排水口から取り出しが可能です。 (非常時における太陽熱利用機器の取り扱いについて・社団法人ソーラーシステム振興協会)
| 比較項目 | 太陽熱温水器 | 太陽熱ソーラーシステム | 太陽光発電 |
|---|---|---|---|
| エネルギー変換効率 | 40~60% | 40~60% | 10~20% |
| 導入コスト | 約30万円 | 約80万円 | 約200万円 |
| スペック | (4㎡、200L) | (6㎡、300L) | (3kW) |
(出所)変換効率はNEDO技術開発機構「よくわかる”技術開発新エネルギー」、価格は住環境計画研究所およびNEFシステム単価
太陽熱温水器、ソーラーシステムのエネルギー変換効率がコストの面からみても優秀なのは上記で分かりますが、年間の集熱量の観点からもガスや灯油と比較すると、大幅なCO2の削減も実施できて、燃料費も大きく削減することが可能です。※太陽光発電システムに関しては、補助金制度や電力買取制度などがコスト削減・早期回収に大きく貢献します。
東京都では、住宅に太陽熱温水器などを使用した場合最大で50万円の補助金が支給されます。申請条件と申請期限がありますのでお気を付けください。(東京都地球温暖化防止活動推進センター/東京都集合住宅等太陽熱導入促進事業)
ここでは、国や団体、各自治体が実施する太陽熱温水器の補助金や支援策が紹介されています。
ソーラーシステムを含む太陽熱温水器は、約30年前に人気のピークを迎えましたが、その後は徐々に落ち込み、ここ数年では年間数万台のペースにまで落ち込んでいました。理由は電力を使用した経済的メリットも大きいエコシステム「エコキュート」とオール電化の組み合わせが主流になったため。ただし、エコキュートは電力を使用するため、その電力を減らすために太陽熱温水器との組み合わせが理想とされ、支援体制が整うこととなったのです。